日本国際飢餓対策機構(Japan International Food for the Hungry: 略してJIFH)は、飢餓・貧困と闘いながら懸命に生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界の実現のために「ハンガーゼロ」運動を推進して、世界にある物心両面の飢餓撲滅に取り組んでいます。
「ハンガーゼロ(Hunger Zero)」とは飢餓のない世界のことです。
いま飢餓で苦しんでいる人の数は全世界で約10億人。世界の7人に1人、アフリカでは3人に1人が飢餓の状態です。
世界の飢えている人々の大部分は、慢性的に食料がなく、1日1回食べ物が口に入るかどうかという生活で、栄養不足に陥っていると言われています。
今特に、アフリカ北東部の「アフリカの角」と呼ばれる、ソマリア、ケニア、エチオピア、ジプチでは干ばつと紛争、そして食料価格高騰によって、1300万人もの人々が過去60年で最悪といわれる深刻な食料不足に陥っています。
すでに数万人以上が餓死、政治的にも不安定なソマリアでは、危険を伴うために支援も行き届かない状態にあり、国連では「飢饉」と認定、支援が急がれています。人々は水と食料を求めて周辺諸国に流入、すでに食糧危機にあるケニアでは50万人の難民をかかえ、食料援助を必要とする人々が350万人に達するといわれています。
この事態に対し、日本国際飢餓対策機構は3つのパートナー団体と協力して、緊急食料パックや小麦粉の配給、予防接種などの緊急援助活動を行います。